「どんな塗料を使用すればいいの?」
「シリコン塗料ってよく聞くけど実際どうなの?」
「フッ素塗料のほうがシリコン塗料よりいい?」
など様々な疑問の声をよく聞きます。
確かに塗料には様々な種類があるので迷っている方も少なくないでしょう。
では、今回はそんな方のためにシリコン塗料とフッ素塗料を徹底的に比較して紹介していきます。
目次
1. シリコン塗料とは
2. フッ素塗料とは
3. シリコン塗料とフッ素塗料を徹底比較!
1-1 費用相場
1-2 耐久性
1-3 美観性
1-4 コストパフォーマンス
4. こんな方におすすめ!
2-1 まず10年持たせたいならシリコン塗料
2-2 長期的なコストパフォーマンスを求める方はフッ素塗料
まとめ
1. シリコン塗料とは
シリコン塗料はその名の通り、シリコンが含まれた塗料のことで、外壁塗装をするときにまず勧められるのはこのシリコン塗料です。
シリコン塗料のメリット
・汚れにくい
・塗料がはがれにくい
・内部結露を防げる
・耐熱性がある
このようなメリットがあります。
シリコン塗料は透湿性が高いと言われています。
そのため、塗膜がはがれにくいので10年から15年ほどの耐久年数があります。
また、外壁の敵である内部結露を防ぐことができる力も備わっているので、カビ予防や藻予防にもなります。
シリコン塗料の中には、セラミックの成分が含まれているものがあり、セラミックの成分が入っていれば雨や泥、その他の汚れもはじいてくれるのでお掃除楽々です。
見た目も綺麗なままをキープできるので嬉しいですよね。
さらにシリコン塗料は600度の熱に耐えることができると言われており、暑さが厳しくなる場所でも問題なく使用可能です。
シリコン塗料のデメリット
・密着度が低くなる可能性
・ひび割れが起きる可能性
この2つがデメリットとして挙げられます。
シリコン塗料は撥水性が高く、塗料を弾く性質があるため、重ね塗りすると塗料をはじいてしまうというデメリットがあります。
ですので、重ね塗りするときに密着度が低くなる可能性もあります。
また、シリコン塗料は弾性が低いためひび割れを起こしやすい傾向にあります。
このデメリットが気になるという方はシリコン塗料に特化した施工業者を選ぶか、違う塗料にするといいでしょう。
2. フッ素塗料とは
フッ素塗料は合成樹脂にフッ素が含まれた塗料のことです。
15年から20年という耐久年数があり、シリコン塗料よりも耐久年数は長くなっています。
外壁塗装に限らず、屋根塗装にも使用されることもあります。
フッ素塗料のメリット
・耐久性がある
・ランニングコストを抑えられる
・親水性がある
・太陽光や紫外線に強い
このようなメリットがあります。
フッ素塗料の大きなメリットはなんといっても耐久性です。
一度フッ素塗料を塗装すれば最大で20年は外壁塗装が不要になります。
塗り替えの頻度を少なくしたい人にはおすすめの塗料です。
また塗り替えの頻度が少ないので一度にかかる費用は高額ですが、長い目でみるとコスト削減にもなります。
フッ素塗料は親水性にも優れており、汚れがついても雨が降れば汚れの下に水が入り込んで汚れを落としてくれるので外壁を綺麗に保つことができるだけでなく、劣化を防ぐことも可能です。
さらに太陽光や紫外線にも強いため、紫外線による劣化も防ぐことができるというわけです。
フッ素塗料のデメリット
・表面にひびができる可能性
・費用が高い
このようなデメリットがあります。
フッ素塗料は耐久性は高いのですが、塗膜が硬いのでその分ひび割れしてしまう可能性も高くなってしまいます。
3. フッ素塗料とシリコン塗料を徹底比較!
フッ素塗料とシリコン塗料を比較していきます。
| フッ素塗料 | シリコン塗料 |
費用相場 | 3,800~4,800円/㎡ | 2,300~3,000円/㎡ |
耐久性 | 15~20年 | 10~15年 |
美観性 | ◎ | 〇 |
コストパフォーマンス | ◎ | 〇 |
実績 | 〇 | ◎ |
1-1 費用相場
塗料の価格は、シリコン塗料<フッ素塗料となります。
シリコン塗料は相場で㎡あたり2,300円程度であり、フッ素系塗料は㎡あたり3,800円程度ですので、断然シリコン塗料の方がお安くなります。
1-2 耐久性
耐久性は、シリコン塗料<フッ素塗料となります。
シリコン塗料よりもフッ素塗料のほうが紫外線に強く、建物を長く守ってくれます。
耐久性は、フッ素系塗料が約20年であり、シリコン塗料が約10年の耐用年数です。
そのため、フッ素系塗料の方が耐久性が高い塗料といえます。
1-3 美観性
美観性は、シリコン塗料<フッ素塗料となります。
塗装後の見た目や仕上がりに大きな違いはなく、どちらも高い効果を発します。
ですが、フッ素の方が光沢がしっかりしていて長持ちします。
また耐熱性や耐候性に優れているだけでなく、防水性も高いためカビや藻などにも強いのが特徴です。親水性も高いため汚れを弾きやすくなっているので、汚れの定着が防げることから、美しい外観を長く維持したい方はフッ素の方がおすすめです。
1-4 コストパフォーマンス
コストパフォーマンスは、シリコン塗料<フッ素塗料となります。
長い目で見たときにフッ素塗料の方がコストパフォーマンスが高いです。
理由は、塗装工事は塗料の金額以外の部分も大きいからです。
フッ素塗料でも、シリコン塗料でも同様に足場が必要になります。
足場は最低でも10万円以上はかかってしまう費用で塗装の度に必要な費用です。
フッ素塗料を選ぶことで、塗装のタイミングを遅らせることができれば、その分足場の費用
がかからなくなります。
4. こんな方におすすめ!
シリコン塗料とフッ素塗料のどちらが適しているかは、皆さまご自身のお考えによって異な
ります。
どちらの塗料にしたら良いかを悩んでいる方は、ぜひご参考にしてください。
4-1 とりあえず10年持てば良い!とお考えならシリコン塗料
ちょうどよい耐久性と、フッ素に比べて安価に工事をすることができるからです。
「今回はできるだけ費用を抑えたい」「長期間同じカラーは飽きる」という方は、シリコン
塗料がおすすめです。
4-2 長期的なコストパフォーマンスを求める方はフッ素塗料
塗料を長く持たせたいのであれば、耐久性の高いフッ素塗料が最適です。
フッ素塗料のメリットは、なんと言ってもその耐久性の高さです。塗り替えの頻度を少なく
したい方や、一度の出費が大きくてもランニングコストを抑えたいという方にはおすすめで
す。
「長期的に見てお得になる方がいい」「できるだけ次の塗装を先延ばしにしたい」という方
は、フッ素塗料がおすすめです。
まとめ
今回は、シリコン塗料とフッ素塗料を徹底的に比較してご紹介してきました。
シリコン塗料は耐久性もあり、汚れも付きにくく、金額もさほど高くはありません。
しかし、フッ素塗料に比べて耐久年数が少なく、密着度が低いのではがれてきてしまう可能性もあります。
一方でフッ素塗料は価格が高めですが、耐久年数がとても長く、汚れも付きにくくて劣化しにくいです。
どちらにもメリットとデメリットがあるので自分のおうちに合っているほうはどちらなのかを考えて選ぶといいでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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